アメリカ America 2004 7 8
多くの投資家は、アメリカ経済が心配でしょう。
いろいろな心配の種があるかもしれない。
それに対して、いろいろな対策を実施しているでしょう。
しかし、根本的な問題を解決していないのです。
それは、「アメリカそのもの」かもしれません。
つまり、「大量消費」という思想、
さらに、「大きいことはいいことだ」という思想です。
こういう思想は、21世紀においては、時代遅れです。
地球環境を考えても、限りある資源を考えても、
やはり、こういう思想は、時代遅れです。
アメリカにおいては、社会制度の改革の前に、
「意識改革」が必要です。
原油高が続いていますが、
これが、「産みの苦しみ」となって、
「新しいアメリカ」が誕生することを期待しています。
余談になりますが、数年前、こんな話を聞いて、驚きました。
「原油の価格が気になる人もいるだろう。
アメリカの油田が枯渇する恐れがあるという話も聞く。
そうすると、環境保護団体が、省エネルギーや代替エネルギーのことを主張するだろう。
しかし、そんな面倒な話は、不要だ。
自然保護区の油田を開発すればいい。
あるいは、新しい産油国を確保すればいい。」
こんなアメリカ人は、一部だと思いたい。
そう祈りたい。
これは、「古いアメリカ」、「古いアメリカ人」を代表している。